カンファレンスにおける問題点と改善策

医療現場のカンファレンスは、主治医をはじめ、看護師や理学療法士など、様々な医療スタッフがチームとなり、患者の治療の方向性を話し合います。
カンファレンスを行うことで、患者の新しい情報や問題点などを炙り出し、その後の治療に役立て、患者の容態の改善へと導く効果が期待できます。
そのため、カンファレンスは、ベテラン医師や看護師などが積極的に意見を交換することで進められ、新人はあまり発言しない傾向にあります。しかし、新人だからと言って萎縮することはありません。
自分の意見を述べたいと思うときには、積極的に発言する姿勢が大切ですし、そのような環境作りを参加者は行わなければなりません。

ですから、新人が意見が言えいやすい環境づくりのためにも、ベテランや先輩スタッフが人材を育てるつもりで議論に参加させるように仕向けることがポイントです。
そして、発言しない人がいれば、時々折を見て発言しないスタッフに水を向けてみるのもいいかもしれません。

ただし、中には自分の意見を否定されたり、叱られることが堪えられず、萎縮して意見を言えない新人もいるかもしれないので、そのような場合は、カンファレンスが苦痛となって、現場での患者の対応にも支障をきたすことがあります。
ですから、新人の場合は発言以外の役割を与えてみたり、簡単な質問に答えて貰ったりすることからはじめてみるとよいでしょう。
カンファレンスに参加しているという意識を植えつけるだけでも、建設的な意見を導き出す一歩となるかもしれません。